Akane

エヴァの匂いのAkaneのレビュー・感想・評価

エヴァの匂い(1962年製作の映画)
5.0
・音楽すばらしい。ミシェルルグラン本当好き。
・冒頭タイヴィアンの家に来たエヴァの自由奔放な様子が音楽とともに彼女の人間を表してい、このシーンだけで彼女がどんな人間なのか印象付けられた、すごい。
・撮影がおもしろい。鏡を使っての表現とか長回しとか。真上からとったり床にカメラを配置して登場人物たちの様子をうつす感じも良かった。
・タイヴィアンの唯一自分を愛してくれる人も裏切り、飲めもしない酒に溺れて、本当の自分を偽り、生きていく弱い一人の男の様子が本当に上手に表現されていた。人ごとと思えない感じがした。そして、その様子を何を助けるでもなく冷たくじっとりと伺い、弱い男を翻弄していくエヴァの様子が、なんだか世の中の冷淡さそのものを描いているようだった。
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