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キングコング2のabdmのレビュー・感想・評価

キングコング2(1986年製作の映画)
4.0
キングコングといったら基本的には一作目の街に連れてこられてなんか撃たれまくって落ちて死亡というお決まりがあり、多くのリメイク版にも当然のようにそういうシーンがある(最新作は除く)。キングコング=その時代時代のマイノリティの象徴として堂々と白人に、もしくはアメリカ人にリンチされる、非常に映画的な語り口で恐ろしい世界の構造を暴く社会的映画として後世に名を残す怪物だが、今作のゴリラはそんなメッセージ性など一切気にしておらず、延々とおバカが連続する怪作であり快作である!
目をうるっうるにして涙を流すキングコングの姿を見て、「あぁいい映画を観たなぁ」と率直に思うはず。
構成がどうとか目の前で行われていることに対してありえない!とか言うのが恥ずかしくなるぐらいぶっ飛ばしてくるので観ていて清々しいです。
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