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アメリカを斬るのyaaaのレビュー・感想・評価

アメリカを斬る(1969年製作の映画)
4.0
「あかん。あかん。スタジオなんかにおったらあかん。カメラかついで町へでるんや。アメリカで今何が起こっているか見たいんや!!」
ハスケル・ウェクスラーの怒鳴り声が聞こえてきそう。100%関西弁ではないが。

名カメラマン、ハスケル・ウェクスラーの脚本監督作品。
TVカメラマン(16㍉!)のチンピラみたいな顔のロバート・フォスターが局をクビになりながらも1968年シカゴ民主党大会(反戦運動家と警察の衝突事件が起きる)取材する。
まあ、アグレッシブな映画ですが脚本はずさんです。しかし、それを上回る虚構と現実ないまぜの展開は危険な場所へ突入するバラエティ番組を観ているように盛り上がります。
シカゴ民主党大会を始め、黒人への不当な事件、貧民街等TVでは映さないこと図鑑の様相。それを再現でなく実際にその場で撮影する体当たり感!!
カメラマンだけあって画で訴える感じであっさり感が増しますがシャープで即物的な映像はさすがの一言。
実際に巨大な胸のヴァーナ・ブルームが黄色いワンピースを着て暴動の中にいる姿はオイオイと言いたくなる。
イージー・ライダーとともに自由に映画創ったらええんやなと感じる作品。

OPが最高にかっこよくて、それだけで全体を言い表しているようでもある。音楽もよろしい。タランティーノがパクリそう。

別作品だが1968年シカゴ民主党大会の激突事件のドキュメンタリーがあるそうな。Chicago10というやつ。
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