タキ

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!のタキのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

いやー楽しかった。超笑った。冒頭からニコラスの子どもオトナみたいなクソ真面目な表情をみるだけで笑えてきてサイモン・ペッグは顔面も動きも立ってるだけでも最高だった。
優秀すぎるがゆえに都会で煙たがられ田舎の警察署に左遷になったニコラス・エンジェル刑事が田舎のぬるま湯体質にイライラしてる様子が狂気じみててサンドフォードの町民がおかしいのかニコラスがおかしいのか紙一重。物語は暴走しながら進んでゆき街のミニチュアでゴジラかキングコングか怪獣みたいに大暴れしてかつての007の串刺しで仕上げる振り切れたブラックユーモア。ティモシー・ダルトンがすごく楽しそうで2倍笑った。
エドガー・ライト監督とサイモンがあらゆる刑事ドラマを見まくって作ったといわれるだけあって、パロディやオマージュがいたるところに散りばめてあってそれを見つけるのも楽しい。1番笑ったのがニコラス刑事のターミネーター走り。愛すべきドジっ子ダニー(ニック・フロスト)ともどもおじさんバディが可愛すぎる。
見たあとで知ったんだけどあのケイト・ブランシェットが役名はあるけどほとんど顔が見えない役で出てた。
バカバカしいことを一切手を抜かずに大人の本気で美術衣装小道具にいたるまで綿密に作り込んできてる。ベイビードライバーも好きだけどあれはハリウッド仕様だったんだなーと思った。万人受けより内輪受けに近いけどこの面白さを私だけが知っているとたくさんの人が思ってそう。エドガー・ライトとサイモン・ペッグ、ニック・フロストのゴールデントライアングル。彼らはオタク心をくすぐるのがほんとうに上手い。
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