ナンデスカコレハ???
ベケットみたいな不条理演劇なのか刑事アクションなのかどっち付かずで観ててムズムズする。いわゆるポストモダン的閉塞感が全編に渡り物凄く出ていて、閉口してしまう一作。
車で横移動する大杉漣さん、気持ち悪いヨー。監督の脳内グルグル絵巻を無理矢理見せられてるような一種の鬱陶しさがある。
これならまだ前作『蛇の道』の方がホラー映画として正攻法なだけマシだと思う。もはやストーリーもへったくれもない、ただの戯れ事である。
やはり自分には黒沢清作品を全肯定する事は難しいようだ。(笑)ゴダールではないが観てて「勝手にしやがれ」と吐き捨てたくなる珍奇作。