自民党になぜか選ばれ川崎市会議員の補欠選挙に出馬することになった山内さんの選挙活動を負ったドキュメンタリー。
想田監督による観察映画の手法がとられています。
観察映画とは台本、脚本なしで題材をただただ撮影し、編集するのみ。ナレーション、テロップ、BGMがないのであたかもその場にいるような臨場感を味わうことができます。
主人公の山内さんは政治に関して素人。なんせ気ままな切手コイン商を営んでいたんですから、、、会社を退職する必要もなく立候補できるので白羽の矢が立ったんでしょうかね。
白羽の矢が立ったといっても地盤も後援会もなく、ひたすら苦労する。
日本の選挙なんて今でこそ少しは変わりつつあるも選挙カーでひたすら名前を連呼して名前を覚えてもらって書いてもらう。
このばかげた選挙戦を戦い抜く素人夫婦を観察手法で追いかけてますのでいろいろと伝わってくるものがあります。
そして海外の人にはとても信じがたい選挙戦で新鮮だったでしょうね。
(2014年視聴)