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狼の死刑宣告のHIのレビュー・感想・評価

狼の死刑宣告(2007年製作の映画)
3.5
息子をギャング団に殺された父親。法の裁きでは極刑にできないと知り、自らの手でギャングを粛清していく。タイトル、内容がチャールズ・ブロンソンの『狼よさらば』(1974)に似ているなと思ったが、原作者が同じだからか。
悪役がお似合いのケヴィン・ベーコンが家族第一、傷つける奴は絶対許さん!な父親役。早い段階で主犯に復讐するが、ギャングのリーダー格の弟だったため抗争レベルに発展。火薬の匂いが漂ってきそうな、血で血を洗う復讐劇が展開していく。
銃を購入し、髪を剃って挑むのは『タクシードライバー』でデ・ニーロが演じたトラヴィス・ビックルを彷彿とさせる。相手は同情の余地なしのワルばかりなので一人、また一人と復讐を遂げていくのが爽快。中盤の立体駐車場の攻防は、あまり見ない格闘やカメラワーク、長回しの連続で見入る(アメリカの車の防犯ブザー搭載率に驚き)。最後の方は顔も足も吹っ飛ぶ銃撃戦。復讐劇が好きな方は一見の価値あり
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