コンタクトの作品情報・感想・評価

「コンタクト」に投稿された感想・評価

K

Kの感想・評価

5.0
The universe is a pretty big place. If it's just us, seems like an awful waste of space.

You're an interesting species. An interesting mix. You're capable of such beautiful dreams, and such horrible nightmares. You feel so lost, so cut off, so alone, only you're not. See, in all our searching, the only thing we've found that makes the emptiness bearable, is each other.
かなり長文レビューになっています。
僕の周りにも、何人か本作を見た友達がいます。残念ながら、そのほとんどが本作を評価してくれていない。理由は主に2つあるようで、1つは中盤の妙ちきりんな日本描写、もう1つは、異星人の姿のようです。まぁあの時代錯誤の日本考証は、確かにどうかと思いますが(笑)、僕はあの程度は目をつぶれるものだと思います。もう1つの方、異星人の描写ですが、これは異星人との遭遇を期待していた人には、肩透かしだったかも知れません。ですが、この作品を好きな人、評価している人は、このコンタクトは正解だったと思っているのではないでしょうか。僕もこの異星人の描写でなければ、作品は成立しなかったと思います。
SFという形をとってはいますが、この作品は科学的且つ信仰、宗教観を描いた人間ドラマです。ここで奇抜なエイリアンが出ては、単なる空想SFになってしまいます。

主人公はジョディ・フォスター扮する科学者のエリー。異星人とのコンタクトを探求している。
エリーが本気で異星人の存在を信じるのには、理由があります。幼少時に母を亡くし、父親の手一つで育てられたエリーは、小さい頃からモールス信号や天体望遠鏡に親しみ、宇宙への憧れを募らせていました。ある日、エリーは父親に問います。「パパ、宇宙人はいるの?」
父親は答えます。「さぁ、それは分からないな。でも、こう考えてごらん、この宇宙に人間しかいなかったら、空間がもったいないじゃないか」
こんなお父さんに育てられたら、間違いなくエリーのようになりますね。
僕がこの作品を大好きなのは、この明言が忘れられないからです。

しばらくして、その父親も突然の死に見舞われ、エリーはついに天涯孤独になってしまいます。
そんな彼女は、周りの忠告は耳にも入れず、自分の信じた道を進みます。それがいくら悪あがきに見えても、不器用に見えても。

やがて学者としての道を進み、天文台で研究を続けていたエリーですが、成果は上がらず、上司のドラムリンから「君のやっていることは絵空事だ」と、研究資金を打ち切られてしまう。失意に暮れるエリーですが、彼女の熱意に共感した資産家が、研究資金を提供してくれることに。こうして、エリーは天体研究を続けられることになります。
やがて彼女は、謎の信号をキャッチ、その発信源が地球より遥か彼方、琴座のベガからであることを突き止めます。
第一発見者であるはずのエリーですが、その成果を世渡り上手な元上司のドラムリンに、全て持っていかれます。
このドラムリンの憎ったらしさと言ったら‼︎でも僕はこの人間臭いドラムリンを演じたトム・スケリットの演技が大好きです。作中のテレビインタビューでドラムリンは、「私は信心深い人間で、神の御心のもとに職務を全うする」と公言しながら、エリーの前では「信じていれば報われる世の中ならいいが、現実はそうはいかない」とのたまう。美味しいところは全部持っていっちゃうんですよ‼︎こういう人、いるんですよね。

対するエリーはと言えば、実証主義の為に、信仰心を持たず、神の存在を信じていない。
そんな彼女の前に現れたのが宗教学者のパーマー(「インターステラー」のマシュー・マコノヒー‼︎)。二人はお互いに惹かれ合います。
信仰の話になり、「証拠のないものは信じられないわ」と語るエリーに、パーマーは問いかけます。
「お父さんを愛してた?」と。
エリーが「勿論愛してたわ」と返答すると、パーマーは一言。
「証拠は?」
台詞の一つ一つが、台詞で終わらず、血が通ってるんですよ。
キャラクターの人間性や成りをしっかりと表している。

話は戻り、ベガからの信号で、その中に宇宙空間移動装置の設計図を発見したエリー達。これは異星人からのメッセージなのかも知れない。世界各国の協力で、移動装置の建造が進む中、その装置の中に入って未知への旅に踏み出すのは誰か。委員会が設置され、乗員の選定が始まります。
勿論エリーも乗員リストのトップに。
パーマーは選定委員会の一人として。
選定会の席で、エリーは委員からの様々な質問に答えていきます。
そして、パーマーはエリーが実証主義であることを知った上で、究極の質問をぶつけるんです。
「あなたは神を信じていますか?」
エリーは答えに窮します。
自分に嘘はつけず、神の存在を認められないエリー。
結果、彼女は乗員には選ばれません。
この後、エリーはパーマーを問い詰めます。
どうしてあんな質問をしたのか、と。
パーマーは答えます。
「人類のほとんどが何かしらの信仰を持っている。その人類の代表に、信仰を持たない人を選ぶわけにはいかない」
でも本音は違いました。
「君を失いそうで怖かった」と。
異星人と遭遇できたとしても、無事地球に戻れるか分からない。ましてや、この先どうなるのか、本当に宇宙へ旅立てるのかさえ、誰にも分からない。

映画はここから後半へと雪崩れ込みます。
宇宙空間移動装置は本当に完成するのか?本当に移動装置なのか?誰が装置に乗り込むのか?そして、本当に異星人とコンタクトできるのか?人類にどのような影響を及ぼすのか?
全てが前人未到の旅の果てにあるものは、何なのか。

結構長くなりました、自分でもこんなに長くなるとは思わなかった(笑)。
あれも書きたい、これも書きたいと書いてたら、こんなになってしまいました。
今回レビューで、随分映画の台詞を引用させてもらいましたが、やっぱり、台詞が良いのですよ。
これは原作者のカール・セーガン氏の人生観であるとか哲学が大いに盛り込まれている訳で、だからこそ台詞を通り越して深く心に残るんです。
もっともっとこの作品の素晴らしさを伝えたい、「日本文化を勘違いしてる」とか、「エイリアンのデザイン思い浮かばなかったのかよ‼︎」とか、そんな小さいことに拘らず、もっと大きな括りで作品を見てもらいたいです。
このレビューを書いてて、自分でも分かったことがありました。僕はこんなにこの作品が好きだったんだなぁと。台詞の引用ばかりでしたが、なんだか、映画の力を借りて書けたレビューのような気がしました。文章が行ったり来たりで、読み辛かったかも知れません、読んで頂いた方、ありがとうございました。もっと上手にレビューを書きたかったですね。それこそエリーと同じ心境です。
詩人を連れてくるべきよ。
ねまき

ねまきの感想・評価

3.6
SFロマンと信仰を詰め込んだ作品。とてもよくできたストーリーに唸らされました。

最後の海のシーンは本当に綺麗。
映像記録時間にもぞくり。

人間だけに宇宙は広すぎる。


ただドラムリン含めいろんな奴にめたくそ腹が立ちますね。
HarryT

HarryTの感想・評価

4.2
マシューマコーノヒーだと最後まで気がつかなかった。ダラスバイヤーズクラブのイメージが強すぎる。
面白い。
日本の扱いがひどいけど、こういう風に思わせている何かが我々にあるのだと思う。よくあんな貧相な日本の首相役を見つけたもんだ。
ゼメキスとジョディ フォスターが組んでいるのだから、期待を裏切らない。
メッセージに似ていると聞いて鑑賞

メッセージのようなこの先どうなる?のワクワク感はあるが、メッセージよりも人間関係の方に重きを置いていた

収録時間は150分だが、SF!というような場面がコンスタントに展開してくれるわけではなく、人と人との会話や主人公が苦悩するシーンが大半を占めていた印象

テーマとしていることはしっかりとサイエンスで良かったとは思いましたが、想像していた終始異星人とコンタクトをとりまくる映画ではなかったり、この内容でこの収録時間だと冗長と思ったりしました
当時、周りでは賛否両論あったが、哲学的・宗教的なものを感じ、わたしは良かったと思う。
おイモ

おイモの感想・評価

4.3
凄く良かったです。
beku

bekuの感想・評価

4.0
現代のSF映画に遜色しない作品。
20年前に作られたものとは到底思えない。

科学と宗教矛盾する諸要素を上手く昇華しており、その発展の過程がSFらしいスリルを要し同時に思考を促す。
証明はできないが信じるという現象へ通じ、一方で信じるという行為がさらなる科学の発展を開く重層的な場面がそれに資する。
>|