コンタクトの作品情報・感想・評価

「コンタクト」に投稿された感想・評価

 20代後半に観ました。最も好きな映画の一つとして記憶しています。僕のハートムービーで、何度も観ていました。
 
 長い映画ですが、映像や演出、展開とテーマを咀嚼するスピードが、当時の僕に丁度良かったです。ロバートゼメキスさんが監督する事で、映画的テンポを殺さず、テーマと登場人物の心情を表現していると感じました。映画の作り手が、原作者の想いを大切に捉えているのだと思います。
 
 物語自体は、SFを媒体にしたヒューマンドラマで、人間が、自分を信じる力をテーマにしていると感じました。主人公エリーの生き方はとてもかっいいです。
 
 記憶が曖昧ですが、途中で、オーストラリアのアボリジニーと宇宙飛行士の会話シーンがあります。
 宇宙飛行士が「空にいる友達と話しているんだ」と言うと、アボリジニーが「僕らは、昔から毎日やってるよ」みたいな会話をします。短いシーンですが、ほっこりしつつ、底のない深さを感じるシーンでした。
 本当に記憶が曖昧で、他の映画のシーンだったら、ごめんなさい。

 さて、この原作者のカールセーガンさんは、NASAの惑星探査の指導者、天文学者、SF作家で、日本でも、1980年前後に「COSMOS」というTV番組が放映されていました。僕らが、ブラックホールやビッグバンなどという言葉を知っているのは、このカールセーガンさんがいたからこそです。矢追純一さんのUFO番組よりも時期は早かったはずです。
 
 そして、カールセーガンさんは、学者という立場から、このコンタクトにも出てくるSETIに発足時から実際に関わり、「地球外知的生命体探査」の研究も行った方です。
 だからこそ、この映画での設定が、無理があるのにスムーズで、説得力があるのかもしれません。もしかしたら、このコンタクトの物語は、公になっていないだけで、本当に起こった事なのかもしれませんね^ ^。
 また、晩年に書いた本は、「科学と悪霊を語る(新潮社)」なので、初めから、終わりまで、一貫したヒューマンドラマにも納得がいきます。いつか読もうと書棚に置いています。
 
 コンタクトの原作を読んでいない方に一つ伝えたい事があります。エリーが乗り込むあの装置は、本当は5人乗りです。
 不思議でしょぉ〜?
科学と宗教
相容れないもののように見えて意外と違うかもしれないなと思った
マシュー・マコノヒーかっこいいなぁ。

宇宙っていいなぁ。

日本出てきたなぁ。

ドキドキできた。
宇宙をテーマにしてはいるが本質は科学と宗教の対比、対立や人間の信仰心について描かれている作品だなという印象。

ストーリーは別の星からメッセージを受信し、意味の有りそうなメッセージや暗号が送られてきて、それを解読すると設計図になっていて‥と引き込まれるようなワクワクする展開があり、中盤では権力争いや科学と宗教の対立が描かれており最後まで飽きずに見られる。

主人公は科学者であり実証主義者で、証拠がないものは信じないことから神の存在も信じていない。一方で、神学者のジョスはある時に空を見上げて何かを感じ、それで自分は独りじゃないとわかり死さえも怖くなくなったと言い、それにより神がいると確信している。
主人公とジョスがまさに、科学と宗教の対比であり信仰心の違いを表している。

あの宇宙体験をすることによって、それまでに証拠がなければ信じない実証主義の主人公が周りから、幻覚を見ていただけではないかと問い詰められても、自分が宇宙に行きワームホールを抜けて美しい景色を見たことを否定できず、自分が体験したことを証拠が無くても事実だと信じるようになったのが序盤の主人公からの変化がわかり面白い。

尋問が終わった後、会場の外に出たら大勢の人が集まっており、なかには車いすに乗った子供もいて、人々は主人公が新世界を見たと信じており、主人公に触れるために手を伸ばしていた。

その様子がまるで神聖な存在に触れ、御利益を受けようとしているかのようにも見え、新世界を見た確かな証拠が無いにもかかわらず主人公が一種の信仰の対象となったことを表しているようで、科学から信仰が生まれる面白い展開だなと思った。

神学者のジョスの「科学と宗教は違いあれど真理の探究を目指すということは同じである」というセリフがこの映画のメッセージでもあり、劇中で描いた科学と宗教の対立への答えでもあると感じた。
satton

sattonの感想・評価

3.7
宇宙をテーマとしつつ、描いているのは人間の姿。「インターステラー」や「メッセージ」にも通じる映画ですね。
その2作と比べると細かな設定等にやや物足りなさを覚えるものの、後半の映像の迫力とストーリー展開は十分見応えがありました。やはりSFはロマンがあって良いなぁ。
SFも観てみようと思い。カールセーガンの本読みたいなっていつか思ってたことも忘れてたな。未知の宇宙生物とコンタクトを取ろうとすれば、地球を守ろうと正義感に燃えるテロリストも絶対出てくるよね。色んな思想を持った人が集まったお祭り騒ぎのシーンも面白かった。
SFは興醒めさせられたら終わりって感じするからシビアだけど、コンタクトは宇宙よりも人間に焦点合わせてるから最後まで醒めずに観れた。深くてセンス良しな台詞もいっぱいあった。
yuzu

yuzuの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと長く感じて途中で飽きそうだったけど、後半、宇宙での言葉に表せられない体験(詩人を乗せるべきだったという台詞も好き)や、帰ってきてからホワイトハウスで、本当に宇宙に行った証拠があるかと聞かれて、証拠はないけど経験したから否定できない、自分はより大きな宇宙の小さな存在にすぎずいつも孤独ではないのだということをみんなに伝えたいだけ、という演説がこの映画の一番のメッセージだと思った。孤独を抱えて夢を拠り所に生きてきた女性の物語。ところで、地球外生命体との会話がなぜ英語なのかを疑問に思うのは野暮なのでしょうね。
nobsang

nobsangの感想・評価

4.3
期待以上でした、この映画、面白い。宇宙ものSFではない、という前提で観るべきです。宇宙を題材にした「大人の人間ドラマ」でした。池井戸潤作品が好きな人にはぜひ見てほしい。
ジョディ・フォスターさんに引き込まれる。仕事で苦い思いをするところ、終盤の演技、共感もするし応援したくもなるし、なんだろう、
事態をとりまく権力や政治、軍事のもようを「シン・ゴジラ」のような感覚で楽しめる人にはまたさらに面白い映画でしょう。
少し長い(笑)のですが、中盤にいきなりドカンとなだれ込んでくる、浪漫あふれる展開とビジュアル的なインパクト(建造物だけでそこまで…)が美味い&上手いアクセントになってて、話をぐぐいと盛り上げてくれていた。
2018年のいま観ると、女性蔑視だったりパワハラ問題みたいなものが際立って見えるかもしれない。
90年代の風潮で見れば、より科学と宗教であるとか、外野の喧騒とエリートの空気感であるとか、そのへんがもっと甘受されていたかもしれない。
宇宙ものSFでありながら、愛情あふれる人間味、社会風刺の視点、宇宙の壮大さと美しさ、そして主人公に思わぬかたちでのしかかる苦悩、 すごいっす。おもしろいです。
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