このレビューはネタバレを含みます
ジジイばかりの法曹界にヴェラ・ドレイクの偉大さは判るまいよ。
レッグがドレイク家に受け入れられたのは戦争の体験を話したことで同じ苦しみを知っている人と認められたのが大きいと思うのだけど、ヴェラが息子はじめ男集団に激しく責められるのは、中絶しなければならない状況に追い込まれていること、その局面で中絶を選択することの苦しみが全く想像もされていないところからきているはず。
終盤、クリスマスにチョコレートの小さい箱を回すところで、義弟の妻と息子は食べないことでヴェラへの拒絶感を表明するのだが、最後にレッグがヴェラに感謝の言葉を述べてチョコレートを口にするくだりがよかった。
リリーの佇まいと、短いけど電球工場のシーンが印象的だった。