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リトル・オデッサのTenKasSのレビュー・感想・評価

リトル・オデッサ(1994年製作の映画)
5.0
「息子が6歳ではまだ父親は尊敬される。12の時でもまだ威厳を保てる。16になると父親をバカ扱いし始めて、24では見向きもしない。そして40になれば、相手にもされなくなる。」

フィルムが燃えて映画の上映が終わる。というところから映画が始まって、映画を見ていた彼が燃やされて、この映画も終わる。
崩壊した家族がなんとかやり直そうにも虚しく、唯一の希望を託せる存在をも失い、最悪の結末を迎える。ティム・ロスが昔の女に会いに行き、仲を深めてなんとか取り戻そうとする過去と、最後に見る取り戻せなかった未来の夢想に泣く。

そして二枚のシーツだけで作られるサスペンスフルな銃撃戦や、地下へと垂直にトラッキングするカメラなど、眼を見張るワザにただただ驚く。
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