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宮本武蔵のmingoのレビュー・感想・評価

宮本武蔵(1961年製作の映画)
3.9
木暮実千代の口紅のついた歯、執拗に斬りかかる武蔵、アップや風景の横撮影からほどよい画角が印象的。屋敷が広く見えるし空間が綺麗。あと冗長すぎず間も素晴らしい。3作目を先日観たが、錦之助の武蔵に風格が出てて流石の一言。162センチの錦之助が全力ダッシュすると背丈がかなり低く本物の忍者みたいでカッコ良い。おれはケダモノじゃねえぞと山の斜面で人が追うカットや三國連太郎扮する沢庵坊主により吊るされた武蔵の煽りカットなど武蔵作品では内田吐夢監督作が絶対過去1と確信。それと見返してみてもやはりカメラが凄い。最後の方で三國と武蔵が道で対峙するカットで真横から撮ると身長差がもろ出てしまうのできちんと考えて撮ってあり、これがプロの仕事。それと、あのバカでけえ木はセットですか?
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