カツヤ

ウェディング・バンケットのカツヤのレビュー・感想・評価

ウェディング・バンケット(1993年製作の映画)
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『ユリイカ2021年8月号 特集=台湾映画の現在』より。

同性愛(異性愛規範)、移民問題、国際恋愛、セクシズム、家父長制家族、ホモソーシャル、アジア圏の「飲み文化」等々のトピックが全て詰め込まれていながらも最終的にはハートウォーミングな話に終結させてくれるところに人間への愛を感じてよかった(最近こんなことばかり言ってますが)。
1993年に台湾とアメリカ共同でこういった映画が制作されていたことに感動するとともにこの中のトピックがどれだけ解消されているかと言われると微妙…。あとは作品内では明言されていないけど女性による男性への性的暴行に対する意識の薄さはやっぱり年代的なものなのかしら…。
特に物語前半はコミカルなタッチで描かれていて、後半になるにつれて眉を顰めてしまうようなシーンも多かったけど、最後がああいう終わり方してくれて救われた…。
カツヤ

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