ミク

ハッカビーズのミクのレビュー・感想・評価

ハッカビーズ(2004年製作の映画)
5.0
”偶然の出来事”に疑問を持った環境保護団体で支部長を勤める詩人の主人公。哲学探偵と名乗る夫妻のもとに”人生の謎”を調査してもらうために訪れる。自分はなんなのか?なんのために存在にしてるのか?答えのない永遠の問いに対して、実存主義の考えから真に迫っていく。

「人間は自分自身を造るものである。」”自分”として生きているはずなのに、鏡の前に立って自分を見つめていると誰こいつ?となる事も多々。常々”自分”が分からない。人生に本質はなくただ存在しているだけであり、全ての行動が”自分”になる。全てのセリフが哲学なので混乱を招きますが、恐らくそれが狙いで最後のバカバカらしいカタルシスも魅力。

石油に取り憑かれた消防士。大手スーパーマーケットで働くエリート社員と、その会社の顔としてモデルをさせられている彼女。それぞれ皆が、問いただしていき気付きが深まっていく過程が滑稽で、めちゃ笑える。

9・11が起こり混乱状態の中、社会のカオスを理解しようと努めていた時期に作られたというのも興味深い。ユルイけど、かなり壮大。”人”が好きな人にはハマりそう。私はかなり好みな作品で何度も見たい。