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アラバマ物語のkazu1961のレビュー・感想・評価

アラバマ物語(1962年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-535 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 465/1001

🖋名作です。1930年代を舞台に黒人の人種差別問題、そして障害者の差別問題を主人公フィンチの子供たちの目を通して描いているため、純真な気持ちでことの善悪が象徴的に伝わってきます。いわゆる問題意識を振りかざすのではなく、さりげなく心に染み渡っていく、そんな作品です!!

🖋本作、ピューリッツァ賞を受賞したH・リーの『ものまね鳥を殺すには』を劇作家H・フートが脚色、後に「サンセット物語」などの社会派ドラマを多く手掛ける製作パクラ=監督マリガンのコンビが映画化した問題作です。子供たちの目線で、大きなテーマと並行して、父親の苦難や白人たちの横暴をこれもまた純真な目で描くことに成功しています。このあたりの脚本と演出は素晴らしいのひとことです。

🖋そしてグレゴリー・ペックは主人公アティカス・フィンチの心強い父親像を巧く演じていて、アカデミーの主演男優賞に輝きました。娘のスカウト演じる子役で助演女優賞にノミネートされたメアリー・バダムも演技はほんと素晴らしいです。さらにブーと呼ばれる不気味な隣人を演じるロバート・デュバルのラストの圧倒的存在感は特筆ですね。

🖋そしてこの時代に黒人を守る正義の弁護を行ったため、弁護士アティカス・フィンチは、アメリカの良心を体現したキャラクターとして非常に人気があるようです。2000年代初旬には、インディ・ジョーンズやジェームズ・ボンドといったスーパーヒーローを抑えヒーロー部門第1位を獲得、再び脚光を浴びたんですね(アメリカらしい!!)

😌物語は。。。(参考:yahoo movies より)
不況の風吹く1932年、南部のアラバマ州。幼い息子と娘を抱える弁護士フィンチに、暴行事件で訴えられた黒人トムの弁護の任が下る。だが偏見根強い町の人々は黒人側に付いたフィンチに冷たく当たるのだった……。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『アラバマ物語』
原題(英題):『To Kill a Mockingbird』
🎥製作国 :アメリカ
🎥初公開 :1962
日本公開 :1963/06/08
🎥上映時間 :129分
🎥受賞 :
第35回アカデミー賞 主演男優賞 美術賞
脚色賞
第20回ゴールデングローブ賞 主演男優賞
作曲賞
🎥監督(製作):ロバート・マリガン
脚本 :ホートン・フート
原作 :ハーパー・リー
撮影 :ラッセル・ハーラン
音楽 :エルマー・バーンスタイン
出演(声優):グレゴリー・ペック、メアリー・バダム、フィリップ・アルフォード

🔸Overview (映画. comより)———————
ピュリッツァー賞を受賞したハーパー・リーの自伝的小説を原作に、1930年代のアメリカ南部で人種差別に立ち向かう弁護士の闘いを幼い子どもたちの視点から描いた名作ドラマ。1932年、人種差別が根強く残るアラバマ州の田舎町。弁護士フィンチは妻に先立たれ、まだ幼い2人の子どもたちと暮らしている。ある日、彼は白人女性に性的暴行を加えた容疑で逮捕された黒人青年の弁護を担当することに。何よりも正義を重んじるフィンチは、差別や偏見に立ち向かいながら、青年の無実を証明するべく奔走する。しかし町民たちはそれを快く思わず、フィンチや子どもたちに対する風当たりは日ごとに強くなっていく。グレゴリー・ペックが1963年・第35回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した。
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