ロビン

アラバマ物語のロビンのレビュー・感想・評価

アラバマ物語(1962年製作の映画)
3.8
ある日、弁護士のアティカスは白人女性に性的暴行を加えた容疑で逮捕された黒人青年トムの弁護を担当することになるが。。

この主人公のアティカスの差別に立ち向かい正義を貫こうとする姿、そして決して感情的にはならずとても温かみの感じられる人柄で素晴らしい。
しかしながら、アティカスが自分の中に矛盾を残す形で終わるラストがなんともいえない。。
平等や正義を最も良しとする彼が最後に選んだ決断は本当に正義なのか。。
それとあの狂犬を何の躊躇もなく撃ち殺すシーンもアティカスの違う一面を垣間見れた気がした。

それと黒人達は二階の傍聴席に座ることしか許されないし、そもそも陪審員が全員白人の時点で公正さを欠いている。
裁判が終わった後に二階席の全員が起立して、誠心誠意戦ったアティカスに敬意を示す光景は印象的。

【ネタバレ】
  ↓








個人的に本当にトムは脱走したのかなと。
上訴されるのを嫌がった検察側が原告とが結託して逃走したとでっち上げて射殺したんじゃないかと思う。
そんなこともまかり通る時代なんじゃないかなと。。。

それと、最後の最後やっと怪しい隣人ブーを観れてテンション上がる。
ジェムのスボンを折りたたんで塀に置いてくれていた優しいブー。
二人を常に見守ってくれていたんだね。
そしてスカウトのブーに対する差別のない優しい眼差しにほっこり。
そして謎の隣人ブーを演じたのがなんとロバードデュヴァルだったとは!
髪の毛があって衝撃だった〜笑
それとブーが雷様の格好で現れたら最高だったのになとちょっと思ってしまう。。
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