主役のグレゴリー・ペッグ演じるフィンチは2003年AFIアメリカ映画ヒーローと悪役ベスト100のヒーロー部門でボンド、インディー・ジョーンズ、ロッキーを抑え1位。
また2008年AFI10ジャンルのトップ10法廷物部門で『12人の怒れる男』、『情婦』などを抑えて1位。
原作は発売から50年たった今でも年間100万部近くを売り上げる大ベストセラーで、ある調査では聖書に次いでアメリカで2番目に読者に影響を与えたとされる小説。
舞台は恐慌が続く30年代のアラバマ。
主人公のフィンチはレイプの疑いをかけられた黒人の弁護をすることになる。
もちろん差別をテーマにした作品はたくさんあるが、この映画の特徴は語り手が子供であるというところ。これによって説教臭さみたいなのがなくなるし、夏休みの子供達のスタンドバイミー的冒険は誰がみてもノスタルジーを感じる。
人種差別ではなく宗教間の差を同じように描いた『夏休みのレモネード』なんかと似ている感じがした。
法廷のシーンは感動するんだけど、ラストがそんなに好きじゃなかった。
あと、名優ロバート・デュバルの映画デビュー作です。