広島カップ

アラバマ物語の広島カップのレビュー・感想・評価

アラバマ物語(1962年製作の映画)
4.3
当時大根役者と言われていた主演のグレゴリー・ペック。本作では弁護士であり父子家庭での二児の父親という役割りをこなしています。
どちらかというと物静かな男の役で二つの役割りを見事に演じていました。

弁護士として難しい案件を担当した彼は事件そのものと黒人差別という二つの難題に取り組むことになります。
「白人のお前が何故、黒人の弁護をするのか?」当時の時代も敵にするわけです。

お父さんの法廷での戦い(仕事ぶり)を子供に見せるという脚本がいいですね。
お父さんがどのように苦悩しているのかを子供を法廷に連れてきて直に見せるというのがいいですね。
「どんな理由があっても喧嘩は許さない」と日頃から子供に言って聞かせているお父さんの行動を見せる訳です。
子供にとってはこんなによい学習機会はなく、またそのお父さんが家に帰ってきてからは子供を優しく抱き締めるわけで父親の存在をこれほど大きく示している作品も最近は殆ど見かけません。
広島カップ

広島カップ