62年の作品のリメイク。
60~70年代にあるような大仰なテーマ曲(「タクシードライバー」のベルナルドハーマン)がスリル感を与えている。
今作、ストーリー的には(個人的に)ありがちな気がするが、ロバート・デ・ニーロのまさに迫真の演技が本当に凄い。彼の演技で作品自体の評価が爆上がりするぐらい鬼気迫る演技。彼は「タクシードライバー」など精神的に病んでいる役が多いが、どれも別人に見える(切り離して見られる)のが不思議。一役一役に違う表面を出せる、プロ中のプロだと言ってもおかしくないでしょう。
スコセッシ監督ではあまり見られないようなショットが今回は結構あるが、音楽を使わない場面の空気の作り方が随一。
上手くいってない家族を醸し出し、サイコパス的なシーンなど含め監督のキレっぷりが良い作品
