甲神山亘

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズの甲神山亘のレビュー・感想・評価

3.8
過去鑑賞。

劇中で映し出される映画(西部劇)の中に入り込んでしまうという設定や世界観、
などなかなか好みの作風で
ちょっとしたホラー的なシーンも心に刻まれ、

ジャスティス·ラブという映画内の敵やその部下、
レンタルビデオ屋の店長マイク水野さん、
そして椿ちゃんなどキャラもかなり印象に残る。

ただ実は個人的にこの作品はこちらが気になることを放ったらかしにして終わるのでかなりモヤモヤするのはちょっといただけない。

気になることというのは、

まずマサオくんとネネちゃんがあの年齢のまま映画内(西部劇)の世界で結婚しているということ。
これに関してはファンタジーとはいえちょっと無理矢理すぎると感じてしまう部分。

さらに子供の風間くんが保安官(シェリフ)をしていたのは何故なのかという疑問についても
ジャスティス·ラブが「それが楽しかったから」という説明になってない理由で片付けられる部分。

あと
「スーパーヒーローに変身できるというパンツがしれっと出てくるうえに丁度よく五枚用意してあったというご都合主義的な部分はアニメだから目をつぶったほうが良いのだろうか?」
という部分。

そして最後に、「けっきょく椿ちゃんが自分が映画内のキャラなのだと最後まで思い出せなかった理由は何なのか?」という部分。

しんのすけが椿ちゃんとはもう永遠に会えないのだと判明するシーンは確かに切なくてとても良いのだが、
とにかく色々とご都合主義的なのが気になってしまい
かなり惜しいと思ってしまうしんちゃん映画。
甲神山亘

甲神山亘