TsutomuZ

太陽はひとりぼっちのTsutomuZのレビュー・感想・評価

太陽はひとりぼっち(1962年製作の映画)
3.7
1960年代インテリが抱えた資本主義と核開発に対するメランコリーを追体験できた。実質SF映画。

結論も解釈も観客に委ねる「丸投げ」スタイルの本家なので、ラスト10分は圧巻。

イタリア映画産業界に金があったからできたであろう証券取引所の喧騒も新興住宅地の不気味な静けさは、主題から考えれば皮肉なこと。金持ちとの別れからこの映画が始まるのもまた皮肉なこと。

金が無いと何もできない、この不毛さ。
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