太陽はひとりぼっちの作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「太陽はひとりぼっち」に投稿された感想・評価

国領町

国領町の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

★★★liked it
『太陽はひとりぼっち』 ミケランジェロ・アントニオーニ監督
L'eclisse

アントニオーニの愛の不毛三部作、赤い砂漠を含める4部作
観終わって思ったことは”全部、アントニオーニ自身”だわ

・ミケランジェロ・アントニオーニ
・57年「もうあなたを愛していないの」と去っていった妻レティチア・バルボニ
・同時期アントニオーニから離れていった女脚本家スーゾ・チェッキ・ダミーコ
・婚約を破棄させ、引き寄せたモニカ・ヴィッティ

『情事』は彼女に去られた男が、彼女の親友と恋したが
また浮気しちゃったみたいな
『夜』は、夫婦の別れ
『赤い砂漠』はヴィッティの心が離れて、アントニオーニの病んだ心を
ヴィッティに演じさせたんじゃないかな?

それでは『太陽はひとりぼっち』ですが
モニカ・ヴィッティ&アラン・ドロン・・・美しい
映像は美しい&スタイリッシュで素晴らしい

婚約解消したヴィットリア(ヴィッティ)が証券会社に
勤めるピエロ(ドロン)と知り合うが、感情を信じることができず
飛び込めない、そして別れるストーリー

婚約者とヴィットリアの別れ=アントニオーニとヴィッティの別れor婚約者とヴィッティの別れ
婚約者と別れてピエロに出会うヴィットリア=婚約者と別れてアントニオーニとつき合ったヴィッティ
婚約者=アントニオーニ=ピエロ
株価の暴落=恋愛も同じ
ピエロが”僕とは結婚しない?”と聞きヴィットリアが”結婚に未練はない”
=当時、ヴィッティは結婚に興味がないと公言しており、アントニオーニがプロポーズ
して断ったのは事実

”核開発、はかない平和”記事=不安=アントニオーニのヴィッティが去る不安

アントニオーニは
”新しい生き方を見つけた若い女のハッピーな恋物語で、
結末ではもう二度と二人は逢わないがそれが二人にはハッピーエンドなのだ”
と言ったらしい。
=誰が観てもハッピーエンドに見えない=アントニオーニの自身へのなぐさめ、肯定?

と思いました。・・・・・終わり!
普通にドラマとして観られた。中盤の証券取引所のシーンあたりはけっこう新鮮味があって好きだったが、終盤のロマンスは少ししつこいような嫌いも感じられた。というか、二大主役があまりにも美男美女でオーラがありすぎて、そのせいで製作者のメッセージ性がぼやけてしまったという皮肉なものとなった((´∀`*))。
新興住宅地にみる、急速な時代の流れについての人間の複雑な心境を描いているのかな。という気もするが。
lag

lagの感想・評価

3.7
わからなくても愛せるはず。わからないけれど、嫌いじゃない。どこか廃れた建物と自然、扇風機とかの音。ほとんどアンニュイで、稀にはしゃぐ、モニカヴィッティ。アランドロンはピエロ。株の話と証券取引所は退屈だ。
わけのわからない退屈な映画。
タイトルは太陽がいっぱいからの引用だろうけど、それに比べたらたらかなりの駄作だ。何を表現したいのか、伝わらない。あまりにつまらないので1.5倍速で見終わった。映画通を気取った人の高評価を見て鑑賞したが、普通の人にはつまらないと思う。こういう作り手の独りよがりを押し付けてくる映画は苦手。
ミケランジェロ・アントニオーニ監督の作品は華やかな俳優陣なのに何処か空虚で孤独を感じるオーラが有ります。アラン・ドロンとモニカ・ヴィッティと云う豪華キャストで、舞台であるイタリアの景色も美しい。でも言葉に出来ない物哀しさが全編を通して感じられました。
まり

まりの感想・評価

4.0
ちょっと長く感じるけど、その長さもこの監督のテーマ「愛の不毛」を表現してるのかなあ。
【新しい恋をすればいいなんてウソ】
◉1962年度カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
モニカ・ヴィッティとアラン・ドロンの美男美女コンビを見ているだけでうっとり。でもさすがそこはアントニオーニ監督、恋の無力さや虚無感がテーマとなっていて一筋縄ではいかないのが本作のポイント。
自ら婚約を解消したのにやっぱり落ち込んでしまう女心、でも女友達と何処かに行けばそれなりに笑えて楽しいし、新しい恋が始まると夢中になれるけれども、ふと世界を見渡せば結局自分の中にある虚しさはまだあって、ため息が出てしまう。
ヴィッティが演じたヴィットリアみたいな綺麗でスタイルも良くてしっかりしていて性格も悪くないのに、何処かに悲しみを抱えている女性って現代社会には多いと思う。でも、彼女たちは利口だからそれはどうしようもないことだと理解していて、ため息一つして心を入れ替えて次に進むことができる。ああ、切ない。恋愛の表裏一体ね。
ネット

ネットの感想・評価

3.5
やはりアントニオーニはよく分からん!
つまらないこと、空虚であることそのものを撮る人であるのは「欲望」を見てもわかる。無を撮ることに関してはずば抜けて上手いんだよなあ。境界も気になる。ガラス窓、自動ドア、柵、カーテン。あと、ずっと吹いてる風とか。考えがいはあるけど、そんなに好きじゃないからどうでもいい。
ケニアダンスのシーンの虚しさたるや。
映像もキャストも美しくて、
生活の一部を切り取ったカットを集めた上質な写真集のよう。
見終わった後はよくわからずポカーン。
don't think, feel! というところでしょうか。
冒頭の別れのシーンやアラン・ドロンの家でのくだりなど、手の動きが非常にエロティック。ネオレアリズモにおける戦後イタリアの苦境を映し出すリアリズムの後に、存在することそれ自体に無意味さ、不毛さが付きまとうようになった時代をアントニオーニは捉えているように思えます。最後の新聞タイトルはやや直接的かとも思いましたが、不安を感じさせる旋律とともに映し出される空虚な都市の風景は流石のアントニオーニ。