一人旅

喝采の一人旅のレビュー・感想・評価

喝采(1954年製作の映画)
5.0
素晴らしかった。過去の栄光が忘れられず、何かと理由につけて現実から逃避し続けるビング・クロスビー扮する舞台役者フランク。そんな彼を献身的に支え続ける妻グレイス・ケリー。そして弱気なフランクを叱責しながら何とか立ち直らせようと奔走する演出家ウィリアム・ホールデン。2人に支えられながらフランクは失われた自信を徐々に取り戻していく・・・。逃げずに立ち向かう勇気。自分には果たしてそれがあるだろうか。結局、自分が上手くいかないのは自分自ら作り上げた言い訳にすがっているからだろう。自分が本当に成長するためにはとにかく本気で“やる”しかないのではないか。そんなことを教えてくれた。切っても切れない固い絆で結ばれた夫婦に『喝采』。間違いなく、傑作。
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