2009/4/29鑑賞(鑑賞メーターより転載)
実際にはもう少し多いが、主な登場人物は落ち目のスターとその妻、そしてプロデューサーの3人のみ。劇的な展開があるわけではないのでやや起伏に乏しい点はあるものの、役者が皆役柄の雰囲気を完全につかみ取っており、その演技を見るだけでも価値はある。ビング・クロスビーの見事なまでに過去にひきずられ落ちぶれた俳優っぷりも良いし、そして何よりグレース・ケリー。いつもの女王様のようなオーラを消して、美しいながらも薄幸でやや神経質そうな、それでいて夫への愛を貫く妻を見事に演じている。