まるで、少年愛的ロミオ&ジュリエット。
真面目で成績優秀な上級生と、天使のように可憐な下級生の美しくも悲しい友情の物語。
20世紀初頭のフランス。規律の厳しいカトリックの寄宿学校に転入してきた侯爵の一人息子(ジョルジュ)は、ある日、学校のミサで子羊を抱いて現れた美しい下級生(アレクサンドル)に心を奪われる。二人はすぐに親しくなり、密会を繰り返すようになる。
しかし、神父たちは二人の関係に気づき監視は厳しくなっていくのだった……。
子羊を抱えたアレクサンドルのファーストショットが天使過ぎる!
一目で惹き付けられる“美“が罪でもあるけれど、年齢も性別も全てを超えて人間の本能に訴えかける美しさ!
思春期真っ只中の、しかも厳格で閉鎖的なコミュニティで、彼らの友情以上の純粋な感情が美しくて、尊くて、そして儚い。
神父(大人)と生徒のエピソードは現代の目で観ると、正直複雑な気持ちにもなるものの、心を揺さぶられる格調高い古典BL作品だった。