ハレルヤ

カサンドラ・クロスのハレルヤのレビュー・感想・評価

カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)
3.9
BSプレミアムシネマにて鑑賞。
伝染病に感染したテロリストがヨーロッパ大陸横断列車に乗り込んだことで、列車内がパンデミックに陥るサスペンス。

突然異常事態に巻き込まれた乗客たちと、事件の発覚を恐れて乗客ごと闇に葬ろうとする軍の上層部。
リアルな作風で常に感じる双方の緊迫感。それが最後まで持続します。

驚くべきはやはりラスト。まさかそう持ってくるとは思いませんでした。
絶望と僅かな希望を見せる終わり方で、意外性と何とも言えない余韻がありましたね。

いつの時代も大多数の人々の運命を握るのは、権力を持つ少数の人間。
見応えのあるパニックサスペンスを提示しながらも、そんな人間の立ち位置を表した良作です。
ハレルヤ

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