ねぎおSTOPWAR

世代のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

世代(1954年製作の映画)
3.5
ロマン・ポランスキ監督の同郷の先輩、師匠とも言うべきアンジェイ・ワイダ監督(1926-2016)の1954年製作の「世代」。
ワイダ監督は、ナチスドイツとの戦争を経て、政治的に不安定だったポーランドの映画界をリードした巨匠。その意義は、まだ検閲の中での製作にもかかわらず、辛抱と知恵で、その使命感から映画を作り続けたことだと思います。

この「世代」「地下水道」「灰とダイヤモンド」は〈戦争三部作〉あるいは日本では〈抵抗三部作〉と呼ばれるそうです。

貧しい家庭で育ったスタフが地下組織に入り闘争を開始。そこで仲間の死や、気持ちを寄せていた女性指導者との関係性の変化する中、闘争は新たなステージへ進むと。
ストーリーとしてはおそらく検閲や社会情勢もあり、派手ではありません。当時としては撮影技法も斬新で目を引く箇所もありますが、リアルな戦争と人々の生活の記録、伝承という意味が主でしょうか。