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アウトレイジ ビヨンドのodyssのレビュー・感想・評価

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)
2.5
【ギャング団ごっこ】

北野武の映画。彼らしい映画とも言えるかな。

暴力シーンが多いし、殺し合いの果てに生き残る奴はわずかだから凄惨な話のはずなんだけど、見終えてみると不思議と後味は悪くない。と言って良いわけでもなく、ちょっとだけだけど滑稽というか、本気か、おい、と言いたくなるところがある。

ギャング団ごっこやっている男の子たちを見ているみたいな感じかなあ。ただしごっこ遊びだと普通はピストルはおもちゃで、いくら口で「殺すぞ!」と言っても殺さないわけだけど、この映画ではピストルは本物で、本当に殺してしまうわけ・・・・・・・と言いたいところだが、実は映画に過ぎないので、本当はごっこ遊びなんだよね、これ。見終えて殺伐とした印象が残らないのは、そのせいじゃないか。

で、ごっこ遊びとして見ると、配役も妥当だし、殺し合いの連続も筋書きも、ほどほど良くできている。北村総一朗なんか、ちょっと金正日に似ていて(笑)、おまけに人民服みたいな服装だし、いかにも独裁者らしい。三浦友和は、『沈まぬ太陽』での行天役に続いてカネで物事を解決する悪役を演じ、こういうイメージが定着してしまわないかと心配。昔は百恵さんのお相手で、ちゃんとしたヒーローだったのにね。

でもごっこ遊びだと思わせる映画は、どうなのかなあ。この種の遊びは、やっている人間には楽しいけど、はたで見ている人間にはさほどでもないんだよね。
だから点数はこのくらいかな。

他のユーザーの感想・評価

死んだと思われた大友は生きていた

会長を裏切ってその地位に上り詰めた加藤をはじめとする幹部たちは山王会を急成長させていた

しかし、横暴なやり方をよく思わない山王会の組員、花菱会、そして敵対関係にあった木村、
それを裏で操るマル暴の片岡

様々な思惑が渦巻いて再び抗争へと発展していく



山王会がのさばっているように見えて全ては片岡が焚き付けてヤクザを掌の中で転がしているのが、社会の黒い部分を映し出していて良かった


最終章が楽しみ
alexa938

alexa938の感想・評価

3.0
ドロドロしてんぞコノヤロー!!
みんなてめーの利益しか考えてねぇんだバカヤロー!!

椎名桔平がイケメン。
「野球やろっか」

ヤクザ対ヤクザ。みんな二枚舌。テンポよく人が死にますね。桐谷健太と新井浩文のバカ二人組好き。
まつを

まつをの感想・評価

4.0
面白かった。前作よりもタケシがタケシだった。最後の小日向が打たれるところ、そりゃそうだよなって感じ。爽快。ファイナルに期待。
てか、加瀬亮は死んだの?いくら早くても軟球が顔にぶつかったくらいで人は死なないような気がしますが…。この部分はリアリティに欠けるなと思いました。
血みどろの下剋上ストーリー

前作と同様全員悪人ですが、今作は前作であまりフォーカスされなかったキャラが大活躍します。あと、とにかく俳優陣が豪華!主役級の俳優さんが軽く退場します。

結局、小日向さんが1番悪いやつ笑
たけしさんは相変わらず怖いし、バッティングセンターで「野球やろうか」が1番怖かった!

ストーリーは復讐下剋上ものなので観やすいです。
ただの

ただのの感想・評価

4.5
1作目に比べ義理と人情みが強い映画だったので驚きました(主に木村さんと大友さんのせい)
個人的には1作目の淡々とした雰囲気が好きだったので少し残念です

ただそれでもちゃんと面白かったです
他の会や政治などのかなり広がった設定を使い切れてたかというとちょっと微妙な感はありますがあっという間に全員ボロボロになっていく流れは見応えがありました
特に石原くんは最高のキャラクターですね、イキリ散らしてる最初から必死に命乞いする最後まで全てにおいて可愛いが過ぎました
bnsk

bnskの感想・評価

4.1
前作と比べて、みんなフラグをビンビンに立てまくるので面白かった。
北野武(ビートたけし)の『アウトレイジ』の続編!
前作から見ていると名前とキャラが合致してきてめっちゃ面白かったです。

『野球しようか』
2023-34
アウトレイジ:2
時系列:前作から5年後
※ネタバレあり

「ヤクザにも守んなきゃいけない道理があんだよ」

前作同様、キャストが超豪華
アウトレイジシリーズで本作が1番好き

関東の山王会
そして新たに登場した関西の花菱会
2つの組織は先代の関内会長の時に盃を交わし、ケンカをしない協定を結んでいる

山王会は前作で会長を殺した張本人・加藤が新生山王会の会長として勢力を拡大させ、政界にも手を伸ばそうとしていた
それを好ましく思っていない警察(片岡)はあの手この手を使ってヤクザ内で争わせるよう仕向ける。という話

花菱会おっかねぇ〜。。。
特に若頭補佐・中田役の塩見三省が迫力ありすぎて見てるこっちまで叱られてるみたいでビシッとしてしまう笑

本作で初登場のマル暴・繁田役の松重豊がカッコよかった!
「一生ヒラでいいっすよ」
片岡の言葉にも靡かず、ちゃんとした正義感を持った作中唯一の人間。

前作ではただの下っ端ヤクザの金庫番だった石原のオラつき様と大友に捕まった時のヘコヘコ様が絵に書いたような小者すぎて面白い

「野球やろうか。」

バッティングセンターのシーン、ずっと見てたいくらい大好き

大友は今回大人しいなと思っていたら後半につれて暴れれまくってて安心した

●マル暴
:警察組織における隠語で、暴力団のこと。または、暴力団の取り締まりや摘発を担当する刑事および所轄組織のこと。
めっちゃ面白いし好きだけど、俳優のクセが強くて演技のピリピリした緊張感が1よりは弱い気がするし、やっぱ私は組織の中でがんじがらめになってすり潰される男の話が好きだからちょっと話が派手かなあ、、、もっとジットリ淡々としたやつが好きかも つまり1が1番好きかも でもこれも大好きかも
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