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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君にのPegasusのレビュー・感想・評価

4.3
映画館のリバイバル上映にて。
まず最初に自分がどれくらいエヴァンゲリヲンに詳しいかというと、序破Qを1周し、全く理解出来てないくらい。つまり素人同然です。
庵野秀明にもあんまり思い入れがありません。というか映画館では庵野作品を観たことがありません。
そんな映画好きによるエヴァ初心者の感想です。

「庵野君、君の言っていることが分からないよ!」が第一印象。

まず、DEATH(TRUE)2。
これはTVシリーズのダイジェスト的な立ち位置らしくて序盤からぶっ飛ばすので正直初心者の自分にとっては「どうゆう状況?」がずっと続く。しかし新劇場版を一通り観ているので「あっ今あそこね」と言う感じで世界観はよく分からないが、状況は把握できた。
ここで思ったのが「TVシリーズ観ないとな」と「これが色褪せない作品というやつか」
画質は古いけど、庵野秀明らしい編集や画面設計のおかげで眩しい!と感じるシーンがいくつかあったし、なんと言ってもサウンド設計が凄い!
5.1chのはずだけど、体感7.1chかと思うくらい音の移動と方向。こんなに古いのにこんなに劇場映えするのはまさに色褪せない作品!さすが庵野秀明です。

インターミッションを挟んで『Air』
唐突な展開だけど、もう慣れていたのですぐ呑み込めた。でも落ち着かせないスピード感と映像の暴力。息を着く暇もなく終わってしまった。もうこの地点で手に汗握り庵野の罠にハマってます。

そして『まごころを、君に』
これは衝撃だった。素手で脳みそを弄られているかのような感覚。
戦慄と衝撃がずーっと続き呆気にとられた。
グロテスクとエロティシズム。
かと思えば急に実写がでてきて頭の?は増え混乱する一方。
一体自分は何を観ていたのかがよく分からない。
なんだけど視覚と聴覚の情報量が多くなんかすごいしなんか面白い。
こりゃカルトムービーですわ。
庵野秀明の頭の中を覗いた感じ。
とにかく圧倒され尽くした。

これを観て「エヴァは理解する物語では無い」ということを理解しました。
TVシリーズを観て(新作公開延期で時間が出来たので)序破を見直し、余裕があれば、IMAX版の『Q』を鑑賞し理解を深めてから完結編に望みたいです。
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