DEATH(TRUE)²
総集編だと思ったら全然別物だ！という冒頭の興奮はあったが、本編はダイジェストだったのでやや期待外れになってしまった。
断片たちを再構成する。リメイク・語り直すことの可能性。これは新劇にも通じる話ではある。
Air／まごころを、君に
テレビシリーズを見た後だとめちゃ楽しめた。サードインパクトという起こってはいけないことが起こってしまう恐怖がハンパではない。弐号機の死体とか巨大なカタストロフィとか。ポストアポカリプスは常に人気のジャンルだけど、アポカリプスそのものの恐怖を描いたのって実は少ない？
シンエヴァでのミサトの家より、今作のミサトの家対決の方が作り手は真剣なように見える。こうでしか描けなかったというか。シンエヴァは自己模倣なんだ。作り手自身もその表現を切実に求めてないように見える。
エヴァTVシリーズを見て思ったのは、庵野秀明は自分の悩みをドラマツルギーに落とし込めない人なのだということ。だから物語上の会話ではなく禅問答になる。禅問答と圧倒的巨大物体のカタストロフィ。禅問答は答えではなくそのプロセスが面白いのであって、だから答えを出すことが目的ではない今作は面白い。シンエヴァは何が何でもスッキリ終わらるという目論見が見えまくりなので、それがあんまり面白くないのかも。
