このレビューはネタバレを含みます
駆け引きもない、大きな波乱もない、少しずつ深まる二人の愛を静かに見守る映画だった。
行動はすべからくストーカーなのに、その突き抜けた無垢さゆえなのか、そんなにキモさが目立たない。
「何度も勝手に部屋に上がりこんで君の寝顔を見てたよ」ってのは怖すぎたけどそのつっこみは野暮だ。
アダムはなにか決定的にドラマチックな理由があってキャロラインを好きになったとかいう描写がなくて、ただただひたすら無条件にキャロラインを愛する王子様。それがふしぎだった。こんなに手放しでメロメロってなかなか無い。マリサ・トメイ可愛いからな…
「犬を飼ってるのね、なんて名前?」「さあ、名乗らないんだ」っていうのとかとってもいい。
抑制された画面作りと演技、ミネアポリスの冬の景色がとても心地よかった。
アダムがミスターロボットだとは全然気付けなかった。