ジャック・ニコルソン版「男はつらいよ」。差別主義者の非モテ小説家がご近所さんや定食屋のマドンナとの交流を通してもがく。一見麻生太郎に見える主人公は、強迫性障害的でルーティンを重視して他人の心の機微を読み取ることが苦手な男。スクリューボールコメディとしては展開が唐突だし主人公が嫌な男すぎるので嫌悪が勝ってしまうまさに寅さん1作目の二の舞になっている。演技が素晴らしいから評価されてるだけで脚本がダメダメだと思う。ニコちゃん大王みたいなジャック・ニコルソンじゃなくてハンサムなデ・ニーロや愛嬌ありすぎる西田敏行あたりだとまだ見れたかも。というかこいつほんとに恋愛小説家なの？建築家とかそっちの設定の方がよくない？
