ペジオ

恋愛小説家のペジオのレビュー・感想・評価

恋愛小説家(1997年製作の映画)
3.9
スッゲェ嫌な奴がちょっと嫌な奴になっただけなのに…

「第一印象」の大切さを穿った視点から謳う映画
スタートが「最悪」だったからこそ、これ以上好感度下がる事はないという
不良が捨て猫を拾うみたいに実際以上に「良い人」感も出ちゃう
そんな「ズルさ」はジャック・ニコルソンにドンピシャである

主人公が「強迫性障害」だと分かるシーンが転機だろうか
嫌悪の対象が主人公から周囲の人間に変わるのは
知らないとはいえ「もうちょっと理解示したれよ」と実際迷惑を被っている人達に対して求めてしまうのは酷というものだろうか(一応の「理由」さえあれば他人を優しい目線で見れる…というのはそれはそれで心の狭さであり差別的なのかもしれないが。)
主人公を知っていく事で主人公に対しての目線が変化していく…「好きになっていく」という点で、キャラクターと観客を同期させる様な巧みな構造

まあヘレン・ハントの台詞に則れば「ただしイケメンに限る」っていう事なのかもしれんが
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