パレルモ・シューティングの作品情報・感想・評価 - 5ページ目

「パレルモ・シューティング」に投稿された感想・評価

erico

ericoの感想・評価

3.5
「都会のアリス」では、リュディガー・フォグラーが、写真が現実を常に掴み損ねるとこぼしていた。この「パレルモ・シューティング」でカンピーノが演じるのは、デジタルの写真を得意とするフォトグラファーだ。彼は写真を加工し、現実にはない世界を作り出す。
これは、彼が現実との距離をうまく測ることが出来ないことと無関係ではない。同じベッドで寝ているはずなのに、ある日には彼を飲み込むほどに巨大であり(なんかおぼっちゃまくんのトイレみたいだったな…)、翌日には子どものベッドに彼が無理やり侵入したかと思うほどに小さい。彼の外の世界は奇妙に歪み形を変え、その現実は浮遊する。存在の不確かさは、生の不確かさと同義。デニス・ホッパーの演じる死神は、足元の覚束ないカンピーノを、生の向こう側へ連れ去ろうとする。
この映画の本質は、ラスト10分のカンピーノとデニス・ホッパーの対話に集約される。ヴェンダースの哲学を、この密度で言葉という形で受け取ることが出来るのを、幸福と思えるか否か。彼の初期ロードムービーなんかを好む方は、ちょっと喋りすぎじゃないか、と思うかもね。
GinziStars

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3.5
ヴェンダースらしい作品。
ルー・リード目当てで見ると外します…あまりにちょい役すぎて。
いわゆる
“死を見つめて、生を知る” 映画 

右から、左から、流れる音楽と、シャッターを切る音
ネガ(ティブフィルム)とポジ(ティブフィルム)
アナログとデジタル
光と闇
生と死
そこに
主人公の、夢描写や幻覚描写がリンク・・・

イタリアの長靴の先
シチリア島はパレルモの風景も、絶妙な光の加減で幻想的でした

細かい説明は一切必要なし!の、芸術的側面が強い作品

最後の最後までセンスの光る、なかなか洒落たつくりでした♪

ただ、理解しようとすると、眠くなっちゃうかもしれませんね~(笑)
scarface

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3.2
生と死がテーマ。いや死がテーマかな。映像や音楽はさすがヴィム、気が合います。俳優もみんな渋くていい演技してます。だけど、表現が少しぶっ飛びすぎてるかな。もうちょい現実味のあるシリアスで深く重いものにまとめたら受け入れやすかった。
JEDIobi

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4.4

重要な台詞の発せられるポイントが効果的で素晴らしい。
その台詞を言わせるための伏線や話の流れがしっかりしているから、こういう言わせ方なら、とても得心がゆく。

ただ、キャスティングは微妙。
個性の強い有名人を出すことで、
逆に作品の価値を下げてる気がする。
mackiee

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1.0
今は亡きルー・リード、デニス・ホッパーの登場に歓喜するも、基本的にはダサい映画でした。
Elly

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4.3
イタリアのパレルモを舞台に写真家が死を見つめる映画。
リスボン物語に近いテイストでした。

主人公がイヤフォンを付けるとBGMが鳴り、外すと消える演出には思わず唸ってしまった。ニクイです。

ヴェンダースは最後の10分間に強烈なメッセージを送ってくる。

「死を敬え、今が最後だと思って生きろ」

自分も写真を趣味としてやっているので、今後は違ったスタンスで写真を撮れそうです。
13.11.14
@ルー・リード追悼上映(爆音上映)

Dennis Hopperの迫力というか説得力というか、圧倒的なでかさにやられてしまった。

リアルタイム(2011年)で観逃していたので、今回の再上映は嬉しかった。
センスで最後まで見せちゃうのはズルいなあ、でも構図がキマッてて音楽もカッチョいいんだもん仕方ないじゃん
takahiro

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3.5
退廃的なパレルモの街並みが死に取り憑かれた男に似合う。画が綺麗。あそこまでいい女に出逢うともっと生きてたくもなる