よしくん

ユナイテッド93のよしくんのレビュー・感想・評価

ユナイテッド93(2006年製作の映画)
3.9
予想以上に感情を揺さぶられた

まず全員無名俳優なので
テロリスト側と対テロリスト以外は
誰がどういう性格で
どういう行動をするのか
予想できない事が効果的でした

もう一つはBGMです
確かBGMなかったですよね??
主にシーンとして大きく3つ
飛行機内、管制塔、軍なんですが
それぞれのシーンで雑音になる周りの人の声だとかフォーカスが向けられている人の声などでその場の雰囲気、もっと言うならその雰囲気に合ったBGM代わりの役目になっていたのも良かった


誰もが知っているテロ事件の終わりに向かって行くのに心臓がバクバク高まっていく作りは驚きです。

また、ドキュメンタリータッチで尚且つ出来るだけ事実を拾い上げて作り上げてるのは評価に値しますが何人かの映画評論家の言うように本作は完全にドキュメンタリーとして見てしまいます。
つまり、時系列的によくわかってない部分や全く何が起こっていたのか分からない部分もある訳でそれを"想像して埋めてる"所もあるのです。
何がヤバいのかと言うと"想像して埋めた"部分と言うのは合ってるのかもしれないし間違ってるのかもしれない。もし間違っていれば"間違った情報"を人々は記憶する事になってしまいます。
もちろん脚色や事実を基に作られているのは分かって見てますけど何の断りもなく、ドキュメンタリータッチで来られたら知らなかった事を知った時それを記憶してしまいますよね?そういう怖さがあるんだなと改めて思いました。


あと事件を改めて調べてる時に初めて知ったのですが日本人も1人乗っていたんですね。
当時20歳の大学生で日本に帰るためサンフランシスコ国際空港に向かう予定だったそうです。
世界貿易センタービルに商社マンなどで勤務されていた日本人の方々も被害者なのでこういう事実は記憶しておきたいですね
よしくん

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