本日12月21日は俺たちのバーバレラ、ジェーン・フォンダ80歳のお誕生日です。
祝・傘寿！
名優ヘンリー・フォンダの長女として生まれ、弟のピーターと共に父と同じ演技の道を歩んでいった女優人生。
ただヘンリーの生涯5回に渡る結婚歴が意味するように、二番目の妻でありジェーンの母親だったフランシスは女性関係が派手なヘンリーの浮気を苦に精神を病んで自殺してしまいます。
更に父からの精神的虐待や継母との関係、過食症で悲痛な青春時代を送ったジェーンは長きに渡って父との確執を抱えることに。
しかしヘンリーもいよいよ老境に差し掛かった時、その確執を清算しようと娘の方から歩み寄った作品がこちら。
長い俳優人生の中でもアカデミー主演男優賞とは無縁だった父のため、
ジェーンは自ら本作の映画権を買ってプロデュースを行い、ここで初めて父娘の共演を果たしたのです。
原題『On Golden Pond』の通り、陽光に照らされて黄金に光輝く湖を舞台とした家族の物語。
美しい自然が広がる湖畔の別荘で、後先短いノーマンとエセルの老夫婦が見つめる人生の黄昏、老人と少年の交流、そして父娘の確執と和解を描きます。
ヘンリーと初共演だった大女優キャサリン・ヘプバーンは素晴らしい演技で妻エセル役を演じ、見事アカデミー主演女優賞を受賞。
そしてヘンリーも本作で念願のアカデミー主演男優賞に輝き、歴代最年長の記録をも樹立することとなりました。
奇しくも本作が遺作となったヘンリーは77歳でその生涯に幕を閉じたわけですが、
とうとう本作のノーマンと同じ80歳を迎えたジェーン。
憎みつつも俳優の道を志すに至った父の背中を追い、これからもお元気で女優の道を邁進してほしいと思います。
