LEONkei

ドゥーニャとデイジーのLEONkeiのレビュー・感想・評価

ドゥーニャとデイジー(2008年製作の映画)
2.0
〝人生はオートマチック〟

敬虔なイスラム教徒の家庭に育ち18歳になったばかりの〝ドゥーニャ〟は、モロッコからオランダに移住した少女。

親友〝デイジー〟は誰とでも寝るような自由奔放で現代の若者といった感じ。

アムステルダムから異国の地カサブランカまでの道のりを、少女らの家族を背景に〝ココロの旅〟をするガールズ・ロードムービー。

自分探しの〝旅〟とはよく言うが、実際それを実行した者は少ない。

そもそも自分探しとは何なのか…自分は自分で他の誰ものでもない。

親兄弟や友人らが色んな事を言うだろう。

それがどんなに素晴らしい助言や愛情こもった言葉だったとしても、自分が何なのか知る事はできない。

自分を知るためには自らの力で行動しなければ、きっと見つからないだろう。

人生は楽しいことばかりじゃない。

現実から逃れたくなるような悩みや苦しみを抱え葛藤し生きなければならないが、自分の存在が何の為にあるのかを知れば少しは楽になるだろう。

自分の存在価値を知る1つの方法として〝旅〟があるのだと思う。

そもそも世間一般の多くの人々は〝旅行〟はするが〝旅〟はしない。

観光やショッピングも悪くはないが、たまには予定も立てずに目的地だけ決め旅立とうではないか。

徒歩でも車でも電車でも太川陽介のように路線バスでもいいだろう…泊まる場所なんて決める必要はない。

それでも自分が何なのか簡単には見つからないかもしれないが、それを見つけようとする意思・気持ちが大切ではないか。

何もしなくても何かをしても人生はオートマチックに進むが、たまには面倒だけどマニュアルに切り替えると見えないモノが見えてくる。

一生に1度だけでもいい、若ければ若いほど、その〝旅〟はできる..★,
LEONkei

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