Milla

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTのMillaのレビュー・感想・評価

3.0
正直微妙でした。

今回の舞台は東京で、日本の役者も多く出ています。よく知った日本だからこそ、違和感やツッコミどころが多すぎる。外国に住む人から観たらそこまでの違和感は無いのかもしれませんが、日本人から見れば半分コメディーのように見えてしまいます。

これほどまでにストリートレースに向いてない国はないでしょう。歩行者天国なんかを走るのに死者が1人も出ないなんて、まずあり得ないでしょうね。
ヤクザの描かれ方もだいぶ甘いと感じました。"素人知識で想像するヤクザ像"がそのまま描かれているようです。


もう一つ気になったのが、"日本が下に見られている感じがする"こと。
日本を舞台にしている割に、主人公を固める主要キャストはほぼ外国人。日本に引っ越してきた主人公の周りには、都合良く外国人ばかりが現れます。日本人の役者は脇役程度にしか描かれていません。
しかも、日本人として登場するブライアン・ティー演じるタカシがカタコトなのは非常に気になりました。
日本語頑張って話してくれるのは嬉しいけど…日本育ちとして描くならカタコトはまずいでしょう…。
日本人が観ることを考えてないのか…。


ただ、ルーカス・ブラック演じるショーンが学ランを着て日本語を片言で話すのはなかなか新鮮でした。
外国に学ランはなく日本独特の文化ですから、日本文化と外国人のコラボが描かれているのは良かったです。
あまりそういう描写のある映画は観ないので、普段見られない姿に釘付けになってしまいました。


結論としては…新鮮ではあったけど、日本を舞台にするからにはもう少し知って欲しかった。素人知識でなく、しっかり調べた上で、もう少し自然に日本文化を織り交ぜて描いて欲しかったと感じました。
Milla

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