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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTのtetsuのレビュー・感想・評価

3.1
ワイスピシリーズを予習するために鑑賞。

アリゾナで暮らすヤンチャ高校生・ショーン。
同級生とのストリート・レースで事故を起こし、警察に補導されてしまった彼は、同居する母にも愛想を尽くされ、東京で働く父のもとへと追い出されることとに。
しかし、反省するどころか、日本での高校生活をエンジョイし始めたショーンは、凄腕ドライバー・ハンと出会い...。

主演を務めてきたポール・ウォーカーさんもヴィンディーゼルさんもメインキャラとして登場しないため、もはやワイスピか何なのかはよく分かりませんが、別の視点から見れば、普通に面白いカルト映画でした。

なんといっても、本作の見所は、コレジャナイ感満載のトンデモ日本描写。
木造の日本家屋が並ぶ東京の路地裏、
食堂で提供される日本食のフルコース、
裏社会を牛耳る千葉真一などなど、
しっかりとロケ撮影も敢行されているはずなのに、なぜかアメリカ独自の視点で描かれた不思議な日本の様子が逆に魅力的でした。笑
(そして、これが後のディズニー・ピクサーのアニメ『メーターの東京レース』、『カーズ2』へと繋がると...。笑)

また、わずか30秒足らずの妻夫木聡さんのゲスト出演や、主人公の父が謎に侍らせている真木よう子さん、むしろ、その誰よりも存在感のある若き日の北川景子さんなど、今考えれば、無駄遣いとしか言い様のない日本人キャストの客演も楽しかったです。

レースシーンの最中、主人公の敵キャラである同級生が崖から転落した瞬間に「イェーイ!!」と盛り上がる高校生など、クレイジーな描写も多い一作ですが、そんなヤバさも含めて、楽しい作品ではありました。
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