ひかる

ホテル・ルワンダのひかるのレビュー・感想・評価

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)
4.2
筋はシンドラーのリストに近いが、大きく異なるのは難民を匿うホテルのオーナー(主人公)もまた、反乱軍に裏切り者と認識されており常に脅威に晒されている点。
自身と家族に危機が迫りながらも"客"を守ろうと奔走する主人公は格好良く正義の味方だった。
発端はこの国を植民地として支配していたベルギーが肌の色と鼻の幅という雑な振り分けで同一民族を2つに隔て、片側に政権を与えもう片側を蔑ろにしたこと。
結局のところ責任は西洋諸国にあるはずなのに、自国民を回収するととっとと救援を引き上げてしまうのは流石先進国の手腕。
それでも国連平和維持軍と赤十字は最後まで正義を貫いていた、現代における希望を垣間見た。
ヒューマンドラマとしても、歴史的教養としても面白い作品でした。良作です。
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