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ホテル・ルワンダのKKのレビュー・感想・評価

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)
4.1
ルワンダ虐殺

人が人をこんなにも簡単に傷つけ、殺すことができるのか。過去の過ちに固執しすぎることは意味はないが、このような歴史を知ることはとても重要なことだと思う。

ホテルの支配人ポールは計算高く、家族思いだが、危険を冒してまで他人積極的に救う人間ではない。しかし、状況に流されるように多くの難民がホテルに避難してくる。ポールには彼らを救う能力、勇気があった。ポールは、とても人間らしく苦しみながらも人々を救う姿にはグッときた。


「この虐殺の映像を見れば世界の誰かが助けに来ますね」
「いや、世界中はニュースであの映像を見て怖いねと言うだけで、ディナーを続けるだろう」
ハッとした。
まさに多くの人はその通りだろう。
世界では、毎日戦争、内戦、貧困、環境汚染、虐待などで人が亡くなっている。
ニュースで見たとしても人ごとで5分後には忘れ去っている。それはきっと当然なことだとは思うけど、何か歯がゆい思いがした。世界のことだけでなく日本で起きている児童虐待などの問題にすらも何も行動できない自分に歯がゆい思いがある。
「僕たちは世界を変えることができない」
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