健一

マイ・レフトフットの健一のレビュー・感想・評価

マイ・レフトフット(1989年製作の映画)
4.7
1989年 🇮🇪🇬🇧映画。 カラー作品。

第62回アカデミー賞
主演男優賞、助演女優賞 受賞。

劇場公開時に鑑賞済。
90年代に 吹き荒れたミニシアターブームに乗り、今は亡き渋谷の聖地 "シネマライズ" で初めて観た作品。
当時は「シネマライズ渋谷」。2階が「渋谷ピカデリー」でした。

今回 約30年ぶりに再鑑賞。
いやぁ〜。素晴らしかった。これ、本当にいい作品です。
30年前の ガキんちょ だった私にはまだこの作品の良さを理解できていなかったと思う。

実在の人物 画家で作家のクリスティ・ブラウンは 生まれながらに脳性小児麻痺に冒され左足しか満足に動かせない。
それでも 母親からの愛、家族の愛に支えられ 不屈の精神で人生に立ち向かう。

本作で初めてダニエル・デイ=ルイスを知った。
もう神がかりの演技! 本当に脳性小児麻痺の人かと思ったくらい。
間違いなく「世界一演技の上手い俳優は?」と問われたら 迷う事なく彼の名前を上げるだろう。

そして何よりお母さん役を演じたブレンダ・フリッカーが本当に素晴らしい。
病に苦しむ息子を幼少期から大人になるまで 愛情深く寄り添い、健気に支えている。
アカデミー助演女優賞受賞も納得の演技。この人の好演も作品を支えている柱になっている。

数年後、ハリウッドにも進出し、「ホーム アローン2」の "ホームレスの鳩🐦叔母さん" と言えば分かる方はいますでしょうか? あの人です!

実在のしかも重い病気を負った人物の半生。 と聞くとなんか重苦しく感じるが、ホントにライトで時にポップで、所々ジーンとさせてくれる。 尺もそんなに長くなく とても 観やすい 作品。
でも鑑賞後の満足感は超大作並みです!



劇場公開時 1990年 4月
シネマライズ渋谷
💺226席
客入り 満席。
健一

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