Tom

幸福の黄色いハンカチのTomのネタバレレビュー・内容・結末

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

北海道で出会った一組の男女と1人の男が過ごした数日間と、男の再会のお話。高倉健が1人で行動する話なのかと思っていたが、終始3人一緒。
時代を感じる古さや演出のイマイチ感もあるが、エンタメものとして今見ても面白い。
冒頭、怪しげなナンパ男として現れた武田鉄矢に面食らい、なんだ何が起こるんだと思っていたが、だんだん若者感と勢いに引き込まれていった。
高倉健の男前さが強調されがちだが、実際は武田鉄矢の成長する物語なのかもしれない。
島優作の男気溢れる不器用でまっすぐな生き方は良いなと思ったけど、刑務所に入ることになった事件も元を辿れば自業自得だし、間接的にだけど嫁に暴力を振るっていたし、なんでも勝手に進めていくし、決して理想的な男ではないなあ。ただの「良い話」ではないのが深みを持たせているのかな。
草野球のキャッチャーは笑った。
黄色いハンカチを確認しに夕張へ向かうシーンの演出はちとかっこ悪い。最後も優作自分で見ないんかーい!という笑。あまりにたくさんハンカチが付いてんのも少し面白い。
桃井かおりの、どこか間の抜けた話し方は不思議と人を惹きつける。
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