しりたん

ハウルの動く城のしりたんのレビュー・感想・評価

ハウルの動く城(2004年製作の映画)
2.5
別名1:ハウルはつらいよ
別名2:ソフィーはつらいよ

主人公?の少女、ソフィーの声が倍賞千恵子。
ハウルの声が木村拓哉。今作が公開される前に、声の担当を知っただけで観るのを止めていたが、ついに観てしまった。

ソフィーが、どんな姿のハウルでも守りたい。助けたい。力になりたい。
そんな気持ちが強く現れていて、ここまで思ってくれる女性がいたら幸せだなぁ~・・・っと、うっとりしながら観ていた。
話に関わってくる荒地の魔女、マルクル、カルシファーなど憎めないキャラクターもよい。
荒地の魔女は、魔力を失った時がかわいらしくて笑ってしまった。

さて、問題の声優ですが・・・。
若いころのソフィーは100歩譲って良しとした自分がいる。
本編の八割は老婆で過ごすソフィー。
時折、元の年齢に戻るが、前半は老婆と本来の歳の声質を意識しているのが分かったが、その後からは全て同じ声質で統一されているのがやる気のなさを感じる。
まあ、本職では無いので・・・。っと言ったら全て終わりですが。
若いころの声にせよ、老婆にせよ、倍賞千恵子と言えば『男はつらいよ』を彷彿する人が大体だと思う。・・・年齢層によりますがw
ソフィーを観るたびに自分の頭の中で『男はつらいよ』の あの曲が流れてしまい、ソフィーが「もう!お兄ちゃんたら!」などと言い出すのではなかろうか?そんな思いに駆られていた。
そんなわけで、題名は『ハウルの動く城』ではなく、『ソフィーはつらいよ』もしくは『ハウルはつらいよ』に変更した方がよいのではなかろうか?

ハウルの声が木村拓哉ですが、下手は下手だけど”聞いていられない”レベルではなかったのが救いだろうか。
ハウルのキャラは騒がしい人物ではないので救われたのだろうか?淡々と話している分には聞いていられるが、おどろく、ひらめいてテンション上がりつつ話す状態(”ソフィーが王妃に会いに行けば~”の辺り)が聞いていられない。
個人的には倍賞千恵子の『男はつらいよ』に飲み込まれたハウルなので・・・

「この家(城)で揉め事がある時は、いつも悪いのはこのオレだよ。でもなあ、ソフィー、オレはいつも、こう思って帰ってくるんだ。今度帰ったら、今度帰ったら、きっとみんなと仲良く暮らそうって・・・。あんちゃんいつもそう思って。」

「青年(カカシのカブ)、女に振られた時は、じっと耐えて、一言も口を利かず、黙って背中を見せて去るのが、男というものじゃないか。」

などのセリフが出てきそうな思いにかられる。

荒地の魔女は美輪さん。マルクルは神木隆之介。
この2人は本職ではないけれど、しっくり あっていてよかった。
宮崎 駿 監督は素朴な声を求めていて、あえて本業の声優を
使わないそうですが、声は重要。アニメに命を吹き込むもの。
こればかりは止めてもらいたい・・・。
高い料金払ってミュージカル見に行ったら、歌が下手くそ、演技も下手くそだったら文句を言うもんであろう。それと同じ。