カルダモン

ハウルの動く城のカルダモンのレビュー・感想・評価

ハウルの動く城(2004年製作の映画)
3.7
呪いが解けて、新たに愛の魔法にかかる。老いはただ肉体の変化のみ。心の中はいまだに魔法が解けぬまま。

ハウルの動く城に次々と集まってくる犬やらおばあちゃんやらカカシやら。城のにぎやかな生活をもっと見たくなる。城の造形も凄い。ここだけ力の入れ具合が違うんじゃないかってくらいグシャ〜と潰れたり元気よく蒸気を噴き出してガシガシ歩いたり生命力のカタマリだった。ハウルが魔法で部屋を増築改築するシーン好き。あれは夢だね。夢が叶ってる。最終的に城が足と板と歯車だけになってる状態も楽しいね。

宮崎駿アニメでたびたび差し込まれるニョロニョロぐにゃぐにゃドロドロ表現もすごく好きで。あれはもう変態の仕業だよね。

公開時に劇場で観て以来、金曜ロードショーで再鑑賞。当時は全然パッとしなかったけど表現力はズバ抜けてるなあ。私が宮崎駿アニメでもっとも心を動かされるのは扉をバーンと開けた時の風圧とか、ベーコンを焼くとか、星の子供みたいなのがグルグル輪になって踊ってたりとか、そういう瞬間だったりするので、本筋のラブロマンスとかは後回しなのですが。なにげなく見始めたのですがついつい最後まで楽しみました。