ドイツでの仕事で、協力者に情を持たないように言ったロバート・レッドフォードが、ブラッド・ピットを助けようとするのは何故か。
CIAとして最後の1日だったから、それまでのプロ意識にこだわる必要が無いと考えて、情を優先したのか。それとも、ブラッド・ピットの恋を邪魔してしまった負い目からなのか。最後まで観ても明確な理由が分からないからとても良い。
ヘリコプターに乗ったブラッド・ピットが、もう一機のヘリコプターに乗った女性を見つめて、ヘリコプターが動き出して一旦視線が外れる。女性も虚ろな目をブラッド・ピットの方へ向ける。
ここでは、2人が互いを認識したか明確に描いていない。見終わってから、数回、この場面のみ見直したがやっぱり「2人の目が合いました」でも「2人が互いを認識しました」でもない。
しかし、「確実に2人が互いを認識した」と見せてしまう感覚は何だろう？
屋上でブラッド・ピットとロバート・レッドフォードが言い争う時、ブラッド・ピットがアップになる度に照明がしっかり調整されてるのが如実に分かるのが、ちょっと面白かった。光の加減のクセが凄いんじゃー。
