黒しゅが

スパイ・ゲームの黒しゅがのレビュー・感想・評価

スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)
3.5
トム・ビショップ(ブラッド・ピット)は優秀なCIA工作員として活躍していた。ある任務中、蘇州刑務所に拘留されている情報提供者の女性を救い出そうと、ビショップは独断で蘇州刑務所に潜入する。
これは、彼の師匠ともいえるネイサン・ミュアー(ロバート・レッドフォード)の教えに反することであり、工作員としては間違った行為である。ビショップは新米のころから度々、情報提供者に肩入れする傾向があり、ミュアーはその都度警告をしてきた。何かあったとしても助けには行かない、とも。
そして、長年CIAに勤めてきたミュアーも、遂に退職日を迎えた。ビショップの一件を聞いたミュアーは、荷物整理と会議の陰で極秘裏に行動を開始した。


米中の関係を重視し、独断で行動したビショップを見捨てる意向を固めたアメリカ政府とCIA。ビショップの調査会議に参加しつつ、裏でビショップ救出を実行するミュアー。この二つの勢力の化かし合いがかなり面白い。
突き放すようなことを言いながらも、弟子を案じるロバート・レッドフォードの演技はとても素晴らしい。40年後、自分もあのような男になりたいと素直に思える名演である。