桐原光生

シンデレラマンの桐原光生のレビュー・感想・評価

シンデレラマン(2005年製作の映画)
4.5
こんなにまでハッピーエンドであれ!お願い!!
そんな映画をハッピーエンド嫌いだから見たことはない
ハッピーエンドって、負の要素が強いほどハッピーエンドを願い続けるし、ハッピーエンドへと向かう階段を喜びながら観れる。

アメリカ大恐慌
怪我でファッキンクソみたいな試合をしライセンス剥奪
借金まみれで子供を病院に連れてけない
おまけに約束したのに子どもを手放す
毎日祈ってるのにこれほどまでに不幸なことが訪れ人生って本当になんなのか?
でも、たった1つの試合で蘇る
それでも神は最後にリングの殺し屋を用意する

ラスト30分
始まる前、あの祈りが本当はボクシングをやめて欲しかった
死と隣り合わせのスポーツだって分かってるけど、実はそれを隠してる。
お金のため、勝ち続け、そんな気持ちどこかへいつの間にか消えていく。でも死が見えたとき、怖さを感じる。
闘う意味ー子どものため、愛する妻のため、亡くなった友人のため、あの辛さを知ったものーを持ってるものはどんな奴に打たれても、打たれても、打たれても、何度も立ち上がる強さを感じた素晴らしい15Rでした。
本当にボクシングって素晴らしい。そいつがいかに不遇かってのを知れば知るほど勝ってほしい、そう思える一番のスポーツなんだから
桐原光生

桐原光生