LalaーMukuーMerry

シンデレラマンのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

シンデレラマン(2005年製作の映画)
4.5
私の名はジェームス.J.ブラドック。4年前まで有名なボクサーだった。その年の夏、ヘビー級タイトルマッチに挑戦したがチャンピオンのルイスに敗れて、落ちぶれてしまった。その年(1929)の10月に株価が大暴落、長い不況が始まって世の中はボクシングどころではなくなった。ボクサーの頃はそれなりの生活ができていたが、今はボロい安アパート暮らし。港の日雇いの仕事に運の良い日だけありつけるというありさま、わずかなお金を稼いでいるだけだ。
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妻のメイには苦労をかけてすまないと思っている。周囲の人たちの中には、仕事のない都会での生活をあきらめて引っ越ししたり、子供だけ田舎の親元にあずける家が増えている。私は家族は一緒に暮らさなければならないと思っているし、かわいい子供たち(男、男、女)を手放すなんて考えられない。心配していた長男のジェイには「ずっと一緒にいる」と約束した。
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だが電気が止められた。暮らしが立ち行かなくなって途方にくれていた頃、昔のコーチ、ジョーから思わぬ話が舞い込んだ。ボクシングのタイトル戦の前座試合をやらないかというのだ。相手は世界2位のグリフィン、対戦相手が戦えなくなったので、急いで代わりを探しているという。試合はなんと明日、ファイトマネーは250$。これだけのお金が入れば借金が返せると思い、私はOKした。長い間ボクシングはやってないし、医者にかかる金がないから利き腕の右手の拳は骨折(ひびが入る程度)したままだったけれど・・・
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愛する家族、妻と子供たちのため、どん底から這い上がって栄光をつかむ・・・。まるで「ロッキー」を地で行くようなtrue story。胸が熱くなること間違いなし。