シネマ5454

四十七人の刺客のシネマ5454のレビュー・感想・評価

四十七人の刺客(1994年製作の映画)
3.6
2021-68本目

他の方のレビューにあるように、新解釈の忠臣蔵。

それと別に印象に残ったのは新旧の邦画の違い。

この作品を情報戦、経済戦戦争と捉えることが現代の人にできるか、どうか。

前情報があったので、なるほどこれで経済戦としてるのだな、情報戦としてるのだな、と理解できましたが…。
正直、え?それだけで撹乱できちゃうの?
うわっ!そんな簡単にお金確保できたんだ!と、そこに割くシーンの時間や演出のバランスに驚きました。

 
現代の作品は見てる人が頭を使わなくても理解できるように演出が過剰で、それを一つのエンタメにまで昇華してるのが現代の素晴らしさでもあるのだけれど…。

分かりやすさだけを突き詰めるのは危険とも感じ、古い邦画を見るのも大切だなぁと感じた作品でした。

とは言え、この作品の演出には?も感じますけど。

アクションも、刀に血もつかないし、当ててないのもはっきりわかる。この頃があって、今があるのだなぁって思いました。

ただ、重厚感を今作にすごく感じるのは何故なんでしょうね?市川崑監督のなせる技?それとも高倉健や中井貴一、石坂浩二のおかげ?

なんにせよ、宮沢りえが可愛い&キレイ。やっぱりこの人はすごい!!
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